昭和15年 (西暦1940年)は今から83年前。干支は辰(たつ)年です。
- 1940年のできごと -
1月
- 1月11日 - 津田左右吉が早稲田大学教授を辞任[1]
- 1月12日 - ソビエト連邦がフィンランドの各都市を空襲
- 1月14日 - 阿部内閣総辞職
- 1月15日 - 静岡市で大火。焼失5121戸、死亡4名
- 1月16日 - 米内内閣成立
- 1月21日 - 浅間丸事件。房総沖で英国軍艦が浅間丸を臨検し、ドイツ船客21名を引致
- 1月28日 - 富山県上平村(現:南砺市)にて泡雪崩が発生。8軒21人が死亡
- 1月29日 - 西成線列車脱線火災事故
- 1月 - 3月まで北陸地方など日本海沿岸で記録的な豪雪。死者・行方不明者116人[2]
2月
- 2月2日 - 斎藤隆夫の反軍演説
- 2月11日 - 日本神話に基づく建国2600周年。紀元2600年祝典開催。阿部定を含む多数の囚人が恩赦を受ける
- 2月12日 - 津田左右吉の『神代史の研究』など発禁となる
- 2月16日 - ノルウェー領海でイギリスとドイツが軍事衝突(アルトマルク号事件)
- 2月27日 - 炭素14をMartin KamenとSam Rubenが発見
- 2月29日 - 米アカデミー賞発表。『風と共に去りぬ』でマミーを演じたハティ・マクダニエルがアカデミー賞助演女優賞を受賞、黒人として初のアカデミー賞受賞者となる
3月
- 3月6日 - 大日本航空が横浜-サイパン-パラオ間定期航空路を開始
- 3月7日 - 戦争政策批判により衆議院が民政党斎藤隆夫を除名処分
- 3月12日 - ソビエト連邦・フィンランド講和条約がモスクワで調印(冬戦争終結)
- 3月20日 - フランス・ダラディエ内閣辞職 - レノー内閣成立
- 3月28日 - 敵性語追放:内務省が芸能人の外国名・ふざけた芸名禁止を通達(ミスワカナ、ディック・ミネ、バッキー白片、藤原釜足ら16名)
- 3月30日 - 汪兆銘、南京で親日政府樹立(南京政府)
4月
- 4月1日
- 4月5日 - ヱスビー食品設立
- 4月9日
- 4月10日 - 米穀強制出荷命令発動
5月
- 5月10日
- ドイツ軍がオランダ王国・ベルギー王国・ルクセンブルク大公国・フランスに侵攻開始(ナチス・ドイツのフランス侵攻、オランダの戦い)
- 英チェンバレン内閣総辞職 - チャーチル挙国一致内閣成立
- 英国がアイスランドに侵攻
- 5月13日
- 5月15日
- 5月18日 - 日本軍、重慶を大空襲(重慶爆撃、 - 9月4日)
- 5月28日 - ベルギーがドイツに降伏
6月
- アメリカが戦時体制に移行[要出典]。フランクリン・ルーズベルト大統領が国防力強化のため、科学者動員令[要出典]を発令する[4]
- 6月1日 - 木戸幸一が内大臣として宮城に復帰
- 6月3日 - ドイツ空軍がパリを空襲
- 6月4日 - ドイツ軍がダンケルクを占領したが、包囲されていた英仏軍の大半は脱出に成功(ダンケルクの戦い、ダイナモ作戦)
- 6月5日 - ドイツ軍が対仏総攻撃を開始
- 6月7日 - ノルウェー国王ホーコン7世が英国に亡命
- 6月9日 - ノルウェー国王が英国より対独抗戦中止を命令
- 6月10日
- 6月11日 - フランス政府がトゥールに移転
- 6月13日 - フランス軍がパリから撤退
- 6月14日
- 6月15日
- イタリア軍がフランス領に侵攻
- ソ連軍がリトアニアに進駐開始
- 6月16日 - フランスレノー内閣辞任、ペタン元帥が首相に就任
- 6月17日
- 6月18日
- 6月19日 - 日本がフランスに対漢援助禁止を警告
- 6月22日 - 独仏休戦協定締結
- 6月24日 - 近衛文麿が枢密院議長を辞任し新体制運動推進を決意表明
- 6月27日 - 伊仏休戦協定締結
- 6月28日 - ソ連がベッサラビア及び北ブコヴィナ(ルーマニア領)に進駐
- 6月30日 - モンゴル人民共和国で新憲法公布
7月
- 7月2日 - 仏政府がヴィシーに移動
- 7月3日 - 英艦隊がアルジェリアのオラン港の仏艦隊を撃滅
- 7月4日 - 陸軍首脳部が米内内閣打倒のため陸相畑俊六に辞職を勧告
- 7月5日 - ヴィシー仏政府が対英国交断絶
- 7月10日 - 独空軍による英本土空襲開始(バトル・オブ・ブリテン)
- 7月11日 - 仏ルブラン大統領辞職 - ヴィシー政権でペタン元帥が国家主席に選出(第三共和政終了)
- 7月15日 - 満州国の新京に建国神廟が創建
- 7月16日 - 米内内閣総辞職(畑陸相の単独辞職)
- 7月19日
- 7月21日
- 7月22日 - 第2次近衛内閣成立
- 7月23日 - サムナー・ウェルズ米国務次官がバルト諸国のソ連への編入を承認しない旨を宣言(ウェルズ宣言)
- 7月26日 - 閣議で基本国策要綱を決定(大東亜の新秩序・国防国家)
- 7月27日 - 大本営政府連絡会議が「世界情勢の推移に伴う時局処理要綱」を決定
- 「帝國は世界情勢の變(変)局に対処し内外の情勢を改善し速やかに支那事變の解決を促進するとともに好機を捕捉し對南方問題を解決す 支那事變の処理いまだ終わらざる場合において對南方施策を重点とする態勢轉換に関しては内外諸般の情勢を考慮しこれを定 右二項に對処する各般の準備は極力これを促進す」
「佛印(広州湾を含む)に対しては援蔣行為遮断の徹底を期するとともに速やかにわが軍の補給擔(担)任、軍隊通過および飛行場使用等を容認せしめかつ帝國の必要なる資源の獲得に勉 情況により武力を行使することあり」
- 7月31日 - 救世軍幹部4名がスパイ容疑で検挙される(救世軍スパイ事件。翌月29日救世軍は日本救世団と改称してイギリスの万国本営から離脱)
8月
- 8月1日
- 8月8日 - 戦艦大和進水
- 8月15日 - 立憲民政党の解散により議会制民主主義が実質上停止
- 8月20日 - 八路軍、日本軍に対して大攻勢(百団大戦、 - 12月5日)
- 大日本農民組合解散
- 8月27日 - 日本初の蛍光灯が法隆寺金堂に設置される[5]
- 8月30日 - 第二次ウィーン裁定:ルーマニア王国、北トランシルヴァニアをハンガリー王国に割譲
- 8月31日 - 杉原千畝副領事、ナチス・ドイツの迫害によりポーランドなどから逃れてきたユダヤ人に大量ビザを発給
- 山室軍平の『平民之福音』が発禁となる
9月
- 9月1日 - 大阪朝日新聞と東京朝日新聞の題号を『朝日新聞』に統一
- 9月7日 - クラヨーヴァ条約:ルーマニア、南ドブロジャをブルガリアに割譲
- 9月12日 - フランスのラスコー洞窟で洞窟壁画が発見される
- 9月19日 - 御前会議
- 9月23日
- 日本軍、フランス領インドシナ北部に進駐(北部仏印進駐)
- 日仏印軍事協定成立
- 9月27日 - 日独伊三国同盟成立
- 731部隊、浙江省で細菌戦を実施( - 12月)
10月
- 10月1日 - 第5回国勢調査(内地人口7311万4308人、外地人口3211万1793人)
- 10月3日
- フランスのヴィシー政権がユダヤ人並びに外来者に対する法を可決
- 閑院宮が参謀総長を辞任(後任に杉山元大将)
- 10月12日
- 10月14日 - 立教大学のチャールズ・ライフスナイダー総長が辞任し名実共に日本の大学に
- 10月17日 - 神嘗祭の日に皇紀二千六百年奉祝全国基督教信徒大会を開催し、日本基督教団の設立を決議
- 10月27日
- 10月28日
- イタリア軍がギリシャに進軍開始(ギリシャ・イタリア戦争)
- ヒトラーとムッソリーニが会見
- 10月31日
- バトル・オブ・ブリテン終了
- 東京のダンスホール閉鎖
- 敵性語追放:タバコ改名(バットが金鵄、チェリーが桜)
11月
- 11月1日 - 戦時統制で築地小劇場が国民新劇場と改称
- 戦艦武蔵進水
- 11月3日 - 小西六が国産初のカラーフィルムを発表
- 11月5日
- 米大統領選挙でフランクリン・ルーズベルトが3選される(後に4選される)
- 帝室博物館で正倉院御物特別展開催(初の一般公開)
- 11月7日 - アメリカワシントン州のタコマナローズ橋が強風により落橋
- 11月10日
- 紀元二千六百年記念行事( - 11月14日)
- 全国の神社で午前10時に浦安の舞が奉納
- 全国で提灯行列・旗行列
- 赤飯用餅米特配
- 11月11日 - イギリス海軍が空母艦載機によりターラント軍港を攻撃(タラント空襲)
- 11月13日 - 御前会議で日華基本条約および支那事変処理要項を決定
- 11月14日
- 11月20日 - ハンガリーが枢軸国に加入
- 11月22日 - トルコ全土で戒厳令
- 11月23日
- 大日本産業報国会結成
- ルーマニアが枢軸国に加入
- タイ・フランス領インドシナ紛争が勃発
- 11月24日
- 11月25日
- タイ・フランス領インドシナ国境紛争勃発
- 第1回全国学生柔道大会開催
- 11月27日 - ルーマニアでイオン・アントネスクによるクーデター。ニコラエ・ヨルグを含む、亡命中の旧国王カロル2世の支持者60人以上が逮捕・処刑される
- 11月29日 - 議会開設五十周年式典(国会議事堂)
- 11月30日 - 日華基本条約調印(汪兆銘政権承認、日清通商航海条約破棄)
12月
- 12月6日 - 内閣情報局設置(内閣情報部廃止)
- 12月18日 - ドイツ、ヒトラーが独ソ戦(バルバロッサ作戦)の準備を命令
- 12月24日 - 第76議会召集
- 12月29日 - アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが「アメリカは民主主義国の兵器廠となる」と発言
日付不詳
- 旧日本海軍の艦上戦闘機、零式艦上戦闘機(零戦、ゼロ戦)が正式に採用される
- 越南の八劬双(バクソン)で民衆蜂起